平成24年8月、静岡文化芸術大学を会場に、日本学校教育相談学会第24回総会・研究大会(静岡大会)が開催されました。3年ほど前から準備を進めてまいりましたが、会場を貸して下さった静岡文化芸術大学、そして準備から当日の運営までお手伝い下さった数多くの方々のお力で無事成功裏に大会を行うことができました。
教育相談に関わって実践研究しておられる全国の方々が静岡県に集うめったにない機会でもあるため、県内に在住の会員のみならず、教育相談に関心をお持ちの方々に広く呼びかけて準備を進めましたが、300人を超える方々の参加を得ることができました。
この場をお借りして、全国大会開催にご支援ご協力下さった多くの皆様に御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
全国大会の総会・講演会・シンポジウム・研究実践事例発表会などにおいて、いじめ問題や子どもたちの抱える様々な問題とその対応について、実践例や実践に基づく研究が数多く報告されました。全国から寄せられたこの実践研究に深く学びながら、私たちも、目の前の子どもたちが眼を輝かして日々を送ることができるよう、力一杯支え励ましていきたいと思います。
本支部は平成2年に設立され多くの先輩諸氏のご尽力によって今日に至っております。 現在の支部活動は、年間3回の研究大会や年間5回シリーズで実施している教育相談実力養成講座の開催が主なものです。
いじめが子どもの自殺を呼び大問題となっている今日ですが、昨年本支部が作成刊行したいじめをなくすための実践事例集「事例に学ぶいじめの処方箋」をいっそう普及し、心に闇を抱える子どもたちにできるかぎり寄り添うとともに、子どもたち個々の自己成長を実現できるような教育現場の実現に多少なりとも力になれるよう努めていきたいと思います。
子どもたちが安心して眼を輝かして生活できるようにすることは、大人たちに課せられた最大の責務です。子どもたちの眼を輝かすことが、明日の社会を明るいものに変える絶対条件です。
子どもたちや保護者や学校現場等々に様々な形で関わりを持つ多くの方々が、日本学校教育相談学会に加わって、具体的な実践をもとに対応方法や考え方などをいっしょに研究して下さることを切望しています。
会員相互の親睦や研修はもとより、会員以外の方々も多く参加して下さるような教育相談の研究会や実践事例検討会、さらには、カウンセラーとしての力量を養成する勉強会、そしてスーパーバイザーとしての力を養う為の研究会等々、実践に即する研究研修会を数多く実施していきたいと思います。
子どもたちが眼を輝かし心を開いて生き生きと日常生活を営むことができるよう、大人たちが力を合わせて教育相談活動や教育活動に関わっていきましょう。
より多くの方々が本教育相談学会の会員となって、ともに実践や研究活動を行って下さるよう心より望んでおります。